2013年02月22日

これからコーヒーの世界で身を立てようという若者へ Ver.1

なんだか僕のところに「カフェやりたいんです」という若者がときどき来るんで、ちょっと助言というかアドバイスというか大きなお世話を少し書いておきます。

と言うのも、東京近郊にお住いなら、コーヒー飲みに来たついでに話聞いてくよってこともアリかと思うんだけど、やったら遠くから「カフェやりたいんす!!!!!!!」って来られると、なんか与太話だけ聞かせてガンバレヨーって送り出すだけじゃダメかな、テキストでも用意して講義ぶったほうがいいのかな、って思っちゃったりするんで、まあこれ読んで店に来た気になってくれればいいかなと。遠くからだと、交通費、バカにならないから。

んで、とりあえず思い立ってタイトル通りの記事を書くことにしたわけだけど、まとまらなかったときのことを考えて「Vol.1」ということにさせていただくとする。


ちなみにここには、どうやったら儲かるかとか、商売が長続きする秘訣とか、集客するためにはとか、営業戦略とか、そういうことは書かないよ。というかそういうことは僕が知りたいので、儲けかたや商売の秘訣を教えてくれるというご奇特な方はどうぞ当店までお越しくださいませ。
じゃあ何を書くかというと、これからコーヒーの世界で身を立てるために必要(だと思われる)三つのポイントである。

(なぜ三つか。三つと書くと説得力が上がるのである。これは余談だが)

では、始めます。



(1)コーヒーの勉強(コーヒービジネスもね)
学校に行ってる時分、あまり勉強が好きではなかったという人がどのくらいいるだろうか。やれ年号を覚える、やれ数式を覚える、漢字の書き取りだ物理の計算だと、面白くなかった思い出ばかりが浮かんでくるという人、少なくないのではないか。
しかし、コーヒーの世界に飛び込もうというなら、少なくともコーヒーで商売するに当たっての最低限のお勉強はしなきゃならないと思うよ。大変でもね。
って言うと、たいてい、こんな答えが返ってくるんだよね。
「好きだから勉強なんか苦にならないですよ」
ははあ、そうですか、それならいいんですけどね。ちゃんといろんな分野を勉強しなきゃなりませんよ?コーヒーそのもののことだけじゃないんですよ?
と言うのも、今の若い子の勉強熱心なことは僕も感心するくらいなんだけど、どうにも分野が偏っている気がするんだよね。コーヒーの産地や銘柄、海外のコーヒーカルチャー、ラテアート、こういうことについての熱心さはびっくりするくらいなんだけど、たとえばさらっとでもコーヒーの抽出の科学的な考察をしたことがあるだろうか、日本のコーヒー市場における缶コーヒーの売り上げの割合はどれくらいか調べたことがあるだろうか、コーヒーという食品を扱うに当たっての食中毒の可能性や対策などを網羅的に学んだことがあるだろうか、コーヒーの価格の決定の仕組みやステークホルダーは誰なのか知っているだろうか、そういう、コーヒーをビジネスとして考えたら自然と学ばなければならないことを「後からついてくるだろう」とか「まだそういう段階じゃない」とか思っているのか、はたまた「そういうことは知らなくても問題ない」とでも思っているのか、後回しにしている人が多いような気がする。
こういう勉強は確かに楽しくないという面もある。でもそういうことを知っているか知ってないかというのは恐ろしく違いが出る。すごく詳しくなればそれはそれでいいけども、そうでなくてもオサワリくらい知ってたほうがいい。ほんの少しでも勉強して、誰かと話をしていて話題になったときにウンウンと頷きながら少し気の利いたコメントを言える程度になれば、うんと違うのだ。
コーヒーマニアならコーヒーのことを断片的に部分的に深く知っているということでも問題ない。しかし、ビジネスということになれば、それでは困る。深く知る部分があることはもちろん歓迎だが、なるべく「知らない部分」はツブしておきたい。
たとえば、自家焙煎のカフェオーナーになったとしたら、あなたはメーカーであり商社であり卸売り業者であり小売店でありサービス業であり・・・一人何役もプロとしてこなさなければならないのだから。

(2)自分の本気度をアピールする(まずは名刺から)
「名刺、持ってますか?」と聞いて、持ってる人に会う確率が非常に低いのは残念なことである。なぜ名刺を持たないのだろうかと心底不思議に思うのだ。
たとえば僕は今、自家焙煎店を営んでいるわけだが、もし「いつかわからないけど、カフェやろうと思うんですよ」と名刺を渡されたら、いつかこの人のところに自分とこの豆を売り込みに行こう、って思うはずだ。これは商売人なら誰でもそう思うわけで、あなたが名刺を渡して「いつかカフェを」と言えば相手は「よし、こいつがカフェ作るときは自分ちの商品を買ってもらおう」と思うわけだ。もし相手が個人だったら「へえ、ならこの人がカフェ始めたら飲みに行こうかしら」と思ってくれるかも知れない。
名刺には名前と電話番号だけでもいい。カフェの名前が決まってたら名前を、ロゴもあればロゴを、売り文句があればそれを、とにかく書いて作ったほうがいい。そしてそれは貰った人が「家庭用プリンタで自作かー」と(多少)がっかりする出来のものではなく「おおっ、かっこいい名刺ですねえ!」とびっくりするくらいのものがいい。なぜなら、かっこいい(そして良い紙を使って業務用の印刷をした)名刺はお金がかかる。つまり本気度が違うわけだ。人はなぜか知らんが本気の人を応援したくなるようで、やるかやらないかわかんないような人よりも、石にかじりついてでもやってやるぜ的なオーラを持ってる人のほうが、応援のし甲斐もあるってものなのだ。そのオーラをとりあえず簡単に感じてもらえるのが名刺である。
「店もないのに名刺なんか恥ずかしくて」なんて思わないで欲しい。カフェ準備中ですって書いた名刺刷って持っとけって。そして会う人会う人に配りまくれ。
もしあなたがいつか店を持って、そのときに店を紹介したいのなら、そのとき使うのはショップカードである。でも店があっても誰かにあなた自身を紹介するのは名刺だろう、それは店が無くとも同じことなのだ。あなたを紹介するために、現在のあなたを表す名刺を作るべし。

(3)売り物の評価が正しくできること(カッピング大事)
トッププロがやっていることを真似するのは大事だ。あなたがやっているレベルと、トッププロがやっているレベルは本当に段違いなのだ。しかし、それがわかるのは、あなたがトッププロがやっていることとまったく同じことをして、そして歯が立たなかった(あるいは結果が出なかった、または手に負えなかった)ことを経験した時だ。
しかしなかなか、大きな釜で焙煎したり、3連のハイエンドエスプレッソマシンで抽出したりするチャンスは無い。なかなかトッププロと同じことをしたいと思っても難しい場合が多い。
さて、そこで手軽な例をひとつ。「カッピング」である。
コーヒー豆が少々、グラスが二つ、スプーンが一本あれば出来るので、トッププロがやっていることを簡単に真似することができる。では真似してやってみよう。・・・結果はどうだったろうか。トッププロ(トッププロのカッパー)と同じようにそのコーヒーを評価することができただろうか?
って質問にしてみたけど、出来るわけないよね。カッピングってそんなに簡単じゃない。僕なんかいまだに自信ないし、最前線で活躍するカッパーとの力の差たるや大人と子供だなといつも思わされる。今からコーヒーの世界に飛び込もうって人がトッププロと同じように評価できるわけがないのは自明なのだ。
サイフォンにしてもエスプレッソにしてもペーパードリップにしても、そのコーヒーの評価が正しくできるかどうかというのは、大事である。
魚屋が手元の魚を見て、獲れたてかそうでないか、どんな種類の魚かわからなかったらどうだろう? 刺身にして食べてみて美味いか不味いか、お造りがいいのか煮魚にするなら味噌か醤油か、この魚の味をみて一尾300円で仕入れるのが妥当なのかどうか、そういうことがわからなかったらどうだろう?
どうだろうって困るとしか言いようがないわけだが。
コーヒーも同じことである。手元のコーヒーを見て飲んでその価値に正当な評価を下せなければ、困ってしまう。
魚屋がキレイに見栄えのするお造りを作るのはそりゃ大事な技術だ。しかしその魚が古くて美味しくなくて、それでも値段は高かったらどうだろう? そんな魚屋にまた買いに行こうと思うだろうか?
くどくどは言わないが、カッピングはそういうことだ。自分が扱う商品(コーヒー関係で身を立てる場合、ほとんどどんな形であれコーヒーを商品として扱うだろう)の価値がわからなくてどうする。
それともうひとつ、カッピングというのは言語だと思ってもらうとわかりやすい。カッパーはカッピングという共通の言語でそのコーヒーについて会話することができる。もしカッピングを知らなければ、そのコーヒーについてカッパーとカッピングというレベルでの会話ができない。そういう意味でも、カッピングというのはコーヒー関係のビジネスで身を立てるに当たっては最低限の基礎的な技術であると思うので、どうかがんばって習得して欲しい。


というわけで、三つの大きなお世話なアドバイスは以上です。
だんだん眠くもなってきたし、これ以上長文になると誰も終わりまで読んでくれなそうなので、このへんで終わりにします。
これ以上のことを聞きたければ、どうぞお店まで来てください。これからコーヒー業界に入っていこうってアナタを僕は大歓迎しますんで、僕が出来る範囲でいっくらでもアドバイスいたしますよ。
コーヒー業界とコーヒー文化をいっしょに盛り上げていきましょう!
posted by ホゼ at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月31日

僕が見て聞いた範囲だけど、福島の話をしようと思う。

ちょっと福島の話をします。

サンシャインステイトエスプレッソだいくら店ということで、毎週福島のスキー場( 会津高原だいくらスキー場)に行っているわけですが、現地の方や来場者の方にお話を聞いたり、現地のお店を利用したりすると、見えてくるものがあります。
主に会津高原周辺にフォーカスして、書きます。



福島は広いです。
たぶん、福島には「浜通り、中通り、会津」という地域の区分けがあることを皆さんは知らないと思います。福島はかなり広く、その面積はなんと日本で3位です。ちなみに1位は当然の北海道、2位は同じ東北の岩手県です。長野県より広いというのにはちょっとびっくりしませんか?
浜通りは、海沿いを指し、原発施設などがあり、震災の被害に関して「福島」と言う場合皆さんがイメージされるのがこのエリアでしょう。およそ50万人の人が暮らすエリアでした(現在の人口はわかりません)。浜通りも南北に広いですが、エリア全体として甚大な被害があり今でも復興の見通しがついてないと言っていいと思います。
中通りは国道4号や新幹線が走る県の中心部です。県庁所在地があり、人口も浜通りの倍、100万人が暮らします。こちらも地震、原発の両方の被害を(浜通りほどではないにしても)受けています。
そして会津です。奥羽山脈の西側、人口は浜通りの半分、中通りの4分の1ほど、会津若松を中心に山あいの町が点在する地域です。ここは、地震、放射線ともに、直接の被害は非常に軽微であったと言えると思います。

だいくらスキー場がある南会津町は、その名のとおり、会津地方にあります。
地震のときの様子をスキー場のスタッフに聞くと、もちろんスキーシーズンであったため、スキー場は営業をしていたわけですが、リフトがゆらゆらと揺れて大きい地震が来たなあと思ったけど、まさかこんな被害をもたらすほどのものだとは思わなかった、と言います。
会津は地盤も強固で、震源地からも距離があったためでしょう。
地震による被害は、ほとんど無かったといいます。
そして原発事故による放射線の被害。こちらも、風向きの関係なのか地形なのか、会津地方にはほとんど影響がありませんでした。現在でも各地で放射線量を測っていますが、会津の線量の低さは首都圏各地よりよほど低いくらいです。

概略、このような感じで、南会津町で聞く限りは、繰り返しになりますが「直接の」被害はほとんど無かったと言えます。
しかし、直接の被害が無かったにもかかわらず、会津も被害に悩むことになります。メディアでも報じられている通り、風評被害という被害を受けることになってしまいました。



今年の大河ドラマは、福島を題材にしたものとなりました。昨年、その話が決まったときには、福島(とくに会津)は「これで人が来る、ものが売れる」と期待をしたそうです。
そして放映開始、実際に手ごたえはあるようです。人が増えてきた、モノが売れてきた、という実感があると聞きました。今年の桜のシーズンは、ドラマのタイトルにも桜と入っていることもあり、相当の人出を期待しているとのことです。

だいくらスキー場も、やっと今年は(地震の前の水準には及びませんが)売り上げが戻ってきています。昨年よりもスキー場には活気があるようです。ドラマの影響ももしかしたらあるのかも知れません。安全だというのが知られてきたのかも知れません。お客様が昨年より多いのは間違いないようです。
しかしそれでも、地震以前の年に比べると、何割も落ち込んでいるという現状です。やはり、人が来ないというのが数字に表れています。
観光土産を売る施設、さまざまな自然体験などができる施設、そのほかにも観光や体験学習を求める県外からのお客さん向けの施設がたくさんありますが、関係者に話を聞くと「人が来るようになってきた」と言いますが、どこも、地震以前に比べるべくもない来場者数で、もっと来てもらわないと困ると聞きます。
農作物も、事故から月日がたつにつれ、だんだんと売れるようにはなってきたようです。しかしそれでもなかなか売れないという状況は変わらず、農家さんもまだまだ厳しいということです。
先日、大相撲で優勝した力士に福島県産のお米が副賞として贈られました。
これに関しても、やはり福島の農作物の消費が落ち込んでいることを受けての、福島への配慮だったのかなと思います。

被災して一時金が出た、手当てが出た、というのはたしかにそのときに必要なお金ですから大事なことです。
私たちの税金から出ていると思いますので、みんなで支援しているということになっていると思います。
そして、震災後に募金などで直接的にお金や物資を送ったり、ボランティアとして現地に出向いたという方も多いと思います。これもそのときに必要なお金やモノ、ヒトが現地に行ったということで、とても大事なことだと思います。
しかし、もっと大事なのは、被災地の皆さんが今後どうやって生活していくかということです。生活にはお金がかかります。お金を得るには仕事をしなければなりません。
第二次産業のなかでも割合の多い原発が事故を起こしてしまい、今後が不透明な状況です。工業製品の製造などの第二次産業は福島県内だけの努力ではなかなか増えていかないと思います。大手メーカーの工場誘致などが進めば増えると思いますが、生産拠点を海外にシフトする昨今ですし、今福島に生産拠点を移すというのは、どのメーカーにとっても難しいと思われます。
第一次産業のうち、水産業も難しい局面が今後長いこと続きそうです(そして中通り、会津には海がありません)。
というわけで、第一次産業のうち、農業と酪農、そして第三次産業に期待するのが順当だと思うのですが、そこが風評被害でダメ、となっています。

主に会津で話を聞いているわけですが、被害が無かったにもかかわらず経済は思いきり減速してしまっている、打つ手は打ったがなかなか効果が無い、というような意見を多く耳にします。
確かに、僕はここ10年ほど会津に縁があって通っていましたが、人が少ない、モノが売れてないというのは他県から来た僕にも感じることができるほどです。
実際に具体的な数字を聞くことも多いのですが、震災前と比べて、売り上げが7割もあれば良いほうだという印象です。半減、それ以下ということになると、その事業そのものを続けられなくなってしまうかも知れません。農業にしろ、サービス業にしろ、その商売が続けられずに廃業してしまうという話も聞きます。そうでなくても、なんとか続けてはいるけれどもギリギリ、綱渡りというところがたくさんあるのです。
その結果、地元で事業を行っている人、働いている人が、少なからず町外、あるいは遠く県外に仕事を求めて出ていってしまうという現象が起きます。
といっても、出て行く先はほとんどが復興特需のある地域、つまり同じ福島県内や宮城、岩手というところです。あちらは今、人手が足りないということで行けば仕事があるそうです。そこに行って、地元の家族に仕送りをする、そんな人たちがいらっしゃいます。

僕はこれが後々に問題になるんじゃないかと危惧しています。
もともと日本の経済自体が長期的に減速しています。さらに地方、特に会津のほうなんかは若者が減る一方で高齢化、そして過疎化しています。そんなところに、数少ないこれからバリバリ働こうという若者や、仕事的に現役な世代がどんどん外に出て行ってしまったらどうなるか。
彼らが一年、あるいは数年して戻ってきたとき、地元に彼らがやるべき仕事が残されてないのではないかと。彼らがいなくなっている間に、そのエリアで存在できる仕事の絶対量が減ってしまうのではないか。エリアそのものが急激に経済的に衰退してしまうのではないか。
もはや戻ってきても彼らを受け入れるだけのチカラがその地域に残されていないのではないだろうか。そう思うのです。
そしたら彼らはどうするのでしょう。彼らの家族はどうするのでしょう。

今、ここに残ってふんばってる人たちがたくさんいます。というか、いろいろな事情があるにせよ、ほとんどの人は外に出て行かず、地元でがんばる道を選択しているわけです。
でも、風評被害などによるつらい状況が長引けば、仕事を求めて出て行かざるを得ない人が増えると思います。
出て行かないにしても、どんどん経済が縮小していって地元出身の人が戻れない、町の活気は無くなり過疎化高齢化がどんどん進む、そんなことになってしまいそうです。

僕ら他県から会津の人たちにしてあげられること、それは昔と変わらず会津と付き合ってあげることなんだろうと思います。
幸い、放射線に関する情報はインターネットなどでかなり詳しく知ることができます。だいくらスキー場でも放射線量を測って公開してますが、関東地方の一部などよりよほど低い値です。
福島には確かに危ない場所はある。行かないほうがいい場所があり、口にしないほうがいい野菜もあるでしょう。しかし会津高原は安全度が高い場所であると言っていいと思います。
なのに、みすみす町が衰退してしまうのを指をくわえて見ているだけというのはちょっと口惜しいのです。
昔と変わることなく、会津のトマトやアスパラなど野菜を買って食べる、湿原やスキー場にレジャーに出かける、鶴ヶ城や大内宿などに観光に出かける、それで町の未来は救われるのです。
難しいことはありません。ただ、昔と変わらぬお付き合いをしていただければ、それでいいと思うんです。

スキー客の中には、こうおっしゃる方がけっこういらっしゃいます。
「ここは安全だからね、毎年来てるからほかに変える必要も無いし、今年も来たよ」
そして、そうおっしゃる方はたいてい、こう続けます。
「来てお金を使うのが何よりだと思ってね」

これが全てだと思います。こういう方たちはきっと普段も「南会津町産」という野菜があれば買っているはずなんです。
福島のために何かしようという気持ちを、安全が確認できたのであれば例年通り福島に行くし野菜も買う、という行動に移している。特別に福島に義捐金を送ったり、声高に「福島を救え」などと叫んだりしなくてもいいと思うんです(そういう人たちはさらに有難いと思っています)。

僕は今、福島(会津高原)に週一回来て、コーヒーを淹れることが福島を応援することになると思ってやっています。これは震災と原発事故があったからこうしているわけです。でも、もしコーヒーを淹れに週一回来るという話にならなかったとしたら、やっぱりスノーボードをしに来るわけです。たくさんの現金を義捐金として送るというのは僕の財政的には無理だけど、レジャーとして遊びに来るくらいのお金はなんとかなる、だから例年通り、遊びに来る、というわけです。そしてスキー場でご飯を食べ、何回かは宿泊もするんだろうと思います。無理して支援をしなくても、みんなが例年通りの行動をするだけで、この町の人の未来はなんとかなるのです。



日本中の人が、そう思ってくれればいいなと思って、コーヒーのブログなのにこんな記事を書いてみました。
(もちろん、このブログの影響力など微々たるものだというのは承知です。でも知ってもらいたかった)
長文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
posted by ホゼ at 10:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

やっと落ち着きまして

東京・本所にお店をオープンしました。
準備→開店と福岡に行った後の2ヶ月ほど、忙しくしてましたもので、ブログの更新がありませんでしたが、やっと落ち着いてきたので、そろそろブログ再開しようと思います。

というわけで、最初は小ネタでリハビリしますかね。



【ドリッパーを水切りに置くとき】

ハリオのドリッパーを洗って水切りに置くとき、そのほかの食器と同じように逆さにして置いてない?

(写真は台の上に置いてますが、これが水切りのカゴの中にあると思ってください)
写真(7).JPG

そうすると、リブがついてるのでここに水が溜まる。

写真(7)2.jpg

そこで、こっち向きに水切りに入れる。

写真(6).jpg

こっち向きだと、水が溜まるところが無いので、すっきり水が切れて拭くのが簡単だよ。


人気のハリオのドリッパーの、ちょっとした小ネタでしたー^^
posted by ホゼ at 15:28 | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月12日

MANLY COFFEE / 福岡カフェ巡りF

「もうあんまり時間無いんで、バスもあるんですけどタクシーがいいと思います。白木原から西鉄大牟田線に乗り高宮駅で降りて、そこからタクシーで行ってください。タクシーの運転手さんには、山越えでって言うといいですよ」

と豆香洞の後藤さんに言われて急いで電車に乗り、高宮駅で降りた。
時間大丈夫かな、2時50分には福岡空港にいなきゃならないんだけど、と思いながらタクシーに乗り、すぐ着くだろうと財布をポケットから出して小銭を出す準備万端。

・・・準備万端ですよ。

・・・まだ着かないの?

・・・タクシーでもそんなにかかるとこなの? まじで? マンリーさん寄ったら飛行機遅刻すんじゃないの? って言ってももうこっち向かっちゃってるし今更空港に方向変換するのもやだし、ええい後は野となれ山となれだ!

というわけで、もう本当に時間のない中、タクシーでマンリーさんに到着! すでに2時まわってる! すぐマンリーに行って挨拶して帰る!

と思ったけどマンリーさんのお店の前にタクシーで着いたのに、時間が無いから気ばかり焦ってお店が発見できずわたわたして結局お店に電話して場所を確認しちゃった(笑

アパートの一室で営業しているというマンリーコーヒー、中に入ると意外や意外、焙煎機があり抽出器具が並び奥には席もちゃんとあるという、小さいながらも自家焙煎店として堂々たる内容である。

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>>MANLY COFFEE

twitterを見て僕が福岡をうろうろしているという情報は入っていたらしく、ほんとに来たのー!?と、SCAJ以来の再開を喜んだり、すごいね焙煎機あるね客席もあるねなどと話をしたりしてたんだけど、はっきり言ってもう時間が無い!
「飛行機乗るのに2時50分に空港なんだけどやばい?」って聞いたら、こっからバスで25分、地下鉄が5分くらいだから大丈夫だよ!間に合うはず!と言って須永さんがバスの時刻表を調べてくれたら、バスが2時14分、よしこれは間に合うはずだということになり、なんとなんと滞在10分足らずで退散しました(笑

本当に時間が無くて、コーヒー飲みながらお話したかったんだけど、「コーヒー飲む時間ある?」「いや無い!」「じゃあテイクアウト持ってけ!」という流れでコーヒーを一杯淹れてくれて、なんとかマンリーのコーヒーを(バスの中で)味わうことができたのは嬉しかった。

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とにかく時間が無く、「バスってどこで乗るの?」「あそこ、公園のとこ! ○○番っていうのがくるからそれに乗ってね、駅に行くから!」「わかった!じゃね!」「またね!」

みたいなほとんど会話になっていないような会話でお別れ。

でもちゃんと記念写真は撮る(笑

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コーヒー、美味しかったですよー!
(バスの中で気が急いて仕方なかったところ、このコーヒーが精神安定剤でした)

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そしてここからが怒涛の帰郷への遠い道!!!

14分に来るはずのバスが20分ちかくなってから到着、39分に福岡駅に着くはずが更に遅れを増やして到着時点で2時50分。
いくら安売りジェットスターと言っても、飛行機の切符をもう一回買うのは痛すぎる。でも福岡駅前のバス亭からビルの入り口にある地下鉄乗り場を目指して全力で走っている時点ですでに搭乗予定時刻である。これはもう笑うしかない。

地下に向かう階段を二段飛ばしで走って降りて、ちょうどきた電車に飛び乗る。良い子はもちろんまねしちゃだめだ。

そして3時を回ってから地下鉄の福岡空港駅に到着、ドアが開くのももどかしくまたしても全力ダッシュ。こんどは登りだからダッシュがキツい(汗
地階に出たところで係員にジェットスターの搭乗はどっち?って聞いたら「向こうの端ですね」と非情なお知らせ、ここですでに相当息が切れてるけどあきらめるわけにはいかない、たぶん土下座すれば乗せてくれるはず! あと数百メートル、ダッシュ!

というわけで、搭乗口に着いたのが3時10分、もちろんすでに搭乗が始まっており、ギリギリセーフで飛行機に乗ることができた。
福岡カフェ巡りはとても楽しかったけど、最後にこんなハラハラドキドキのアトラクションがあるとは・・・

ちなみに後日談だけど、マンリーコーヒーの須永さん、バスで帰った僕を見送ってからジェットスターの時刻表を調べたら「こりゃ間に合うわけがない(滝汗」と思って、僕の飛行機代(取り直す分)出さなきゃならないかなと冷や汗かいていたらしい(笑


というわけで、足掛け二日、合計7軒の素敵なカフェを巡ることができた。

福岡名物は何も食べなかったし、福岡の名所も何も見なかったけど、最高の旅でした!
福岡のコーヒー文化がさらにさらに盛り上がりますように、牛久から祈ってます!
posted by ホゼ at 18:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | カフェ屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

豆香洞コーヒー / 福岡カフェ巡りE

大宰府を出たのが昼の12時、飛行機は午後3時20分、逆算すると空港に2時50分着で大丈夫なはず。

大宰府線から二日市駅で天神大牟田線に乗り換えて三つ目の駅、白木原。ここは急行が停まらないので、各駅停車で行かなければならない。
駅に着いたら、博多方面向かって歩いて、すぐの踏切を渡ってまた博多方面に歩くことほんの数分、豆香洞コーヒーがあるビルが現れる。銀色の煙突が二本、通りに面してニョキっと出てるから通り過ぎることは無いよ。

DSC01190.jpg

>>豆香洞コーヒー

正直に言うと、この豆香洞コーヒーは名前を知ってはいたものの福岡にあるお店だとは知らず、今回のツアーの目的地には当初入って無かったのだが、このツアーの途中でtwitterにより情報をもらい、立ち寄ることとした。
情報をくれた人というのが @ino_kanji という人で、twitterを通して知り合った人なのだけど、コーヒーに深く精通しているのだ。
でも業界人ではないところが面白いんだけど。

@espressoizer 太宰府行くんだったら、途中に白木原って駅があると思うのですが、駅から近くの豆香洞さんも良いところです!ひそかにここのオーナーを慕ってます(ひそかじゃないか…笑) http://tokado-coffee.shop-pro.jp


こう言われたら寄らずに帰れないじゃないですか!

そして寄ってみたら、オトナなオシャレ空間でコーヒーも美味しく、来て良かったーって感じだった。

店に入ると入り口横に真っ赤な焙煎機が鎮座してて、ここは自家焙煎店ですよということをアピールしているようだが、かと言ってマメマメしい感じ(麻袋が積んであったりとか、あるでしょ?)はなくて、まるでインテリアみたいにおさまっていた。もちろんインテリアなわけはなくて毎日焙煎しているんだろうけど、よく片付いていて、清掃も行き届いているからそう感じたんだけどね。

DSC01187.jpg

そして喫茶スペースは木目を基調として落ち着いた雰囲気。
丁寧にハンドドリップ(こちらはペーパードリップがメインみたいだった)されたコーヒーをゆっくりと飲める空間である。

DSC01188.jpg

もちろん僕もいただきました。ゆっくりとした動作で滑らかにドリップをしていたのはさすが。手つきがすばらしかった・・・ってそりゃプロですもんねえ、失礼しました。
カフェ巡りでコーヒーばかり飲んでる僕を気遣ってくれてか、ロータスのクッキーがついていた。

こちらでも話題はやっぱり福岡カフェ事情。
ほんと福岡のコーヒー屋さんの横のつながりはすごい。年齢やバックグラウンドを問わず、同じ目標に向けてまとまってる感じがする。
目標っていうのは「福岡のコーヒー文化をもっと盛り上げよう」ってこと。
もっとお客さんはいるはずだし、もっとコーヒー屋さんもできてもいいはず、もっとコーヒーを楽しめるはず。そんなことを思ってみんなで頑張っているって感じが、どのカフェに行っても伝わってくる。
オーナーの後藤さんは、物腰の柔らかな方でパッとはわからないけど、しゃべると出てくるコーヒーと福岡への愛。やっぱり熱い人でした。

というわけで、予想外に長居してしまい、後藤さんに「そろそろ行かないと時間やばいんじゃないですか」と言われてあわてて腰を上げて、記念撮影をしてお店を後にした。

2012-10-05 13.22.31.jpg

時間やばいってほんとだ、お店出たのが午後の1時半、豆香洞がある白木原駅から小一時間かかるらしい。飛行機に乗るには2時50分に空港に居なきゃならない、ってことはこっからまっすぐ空港へ行くべき?

いやいや、最後のとっておきの一軒に寄らずに帰れるものか!
posted by ホゼ at 17:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | カフェ屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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