2011年12月28日

問題を切り分けると問題が簡単になる

このブログの読者の方から、こんな話をいただきまして。

(オスカーが)以前のような湯温、湯の圧力にならず、湯の出具合も安定しなくなりました。


はてさて。どこが悪いのでしょうかね。
問題が多すぎる(湯温、抽出圧、抽出の安定と三つの問題がある)し、それぞれ単独で症状が出るのか、全部まとめて症状が出ているのかがわからない。

というわけで、こんな回答を差し上げてみた。

オスカー不調ですか? 症状だけだとちょっと判断しにくいですが、水位センサの汚れによる問題は、ボイラー内の水位だけに影響しますので、湯温サーフィンや抽出圧とは関係が低そうに思います。主に影響するのはスチームの持続力と抽出湯温の持続力です。
全体に影響が出そうなところというと、電源かなーと思います。
電源が原因だとしても、ある程度電圧が供給されてない場合は抽出そのものができなくなるので、抽出できているのであれば電圧は供給されていて、オスカーの回路的に電気をきちんとデリバリーできてないのかなーと想像します。
にしても、湯温はサーモスタットの問題なので、電源は関係無さそうです。

抽出時にグループじゃなくドリップトレイにお湯が出る→電力供給不足(ポンプ不良の場合も)
湯温が低い→サーモスタット不良
湯圧が低い→ポンプ不良、三方向バルブ不良
湯温サーフィン→水位センサ位置不良または汚れによるボイラー内水位の不良
スチーム力不足→水位センサ位置不良または汚れによるボイラー内水位の不良、あるいはプレッシャースタットの不良

ざっくり言うとこんな感じだと思うんですよ。


なんら解決するための手段を提示しているわけでは無いのだけど、何が悪いとどう影響が出るかというのがわからないと、問題を解決しようが無いわけで。まずは不調となっている現象について、それぞれ何が原因かを考えてみましょうと言うこと。

そしてこの方法で悪いところを探るには、ちょっとだけ手順が必要になる。

ひとつは、再現性がある不良であること。
もうひとつは、ひとつのパラメータだけを動かして検証すること。

たとえば、水位センサの汚れを疑う場合は、まずそのままの状態でどうであるかを確認して、水位センサの汚れを取ってみて(ほかの条件はすべて同じで)結果を確認してみる。そのときに何か変化があればこれが影響をしていたのだとわかる、ということ。
(何も変わらなければ、原因では無かったということだね)


さて、これはいろんな時に応用できる方法でありまして。

たとえばエスプレッソの抽出。

簡単な例で、抽出したエスプレッソがシャバってるとする。
この場合、メッシュを細かくするかドースを増やすか、あるいはタンピングを強くするということも考えられる。しかし、全部をいっぺんにやってしまうと、結果としてトロっとしたエスプレッソが出たとしても、それは偶然であり最適な方法ではないということだ。
メッシュをひと目盛り細かくしたらどれだけ変わるかというのは、ドース量とタンピング圧は同じでなければならないし、ドースを0.5グラム増やしたらどれだけ変わるかというのはメッシュとタンピング圧は同じでないといけない。
ね、動かすパラメータはひとつじゃないとダメなんだ。



そしてこの方法の本当の利点は、この方法を何度も繰り返した後にやってくる。
むしろ、この後からやってくるメリットのためにこの方法をとるんだと言ってもいい。

熟練するとパラメータの掛け算ができるようになる


これは何かと言うと、さっきの例えで言うと、マシンの不調に対して「コレが原因でこっちにも影響があるからこーなってるっぽいな」とか、エスプレッソの調整が「メッシュがこのくらい、ドースがこのくらいで最適になりそうだ」とか、複数のパラメータを掛け算して結果を予想しやすくなるのだ。

それが出来るようになるためには、まず個々の原因が及ぼす影響を切り分けて繰り返し検証すること、これが大事。

急がば回れ、だね。
posted by ホゼ at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

スペシャルティコーヒーの割合はどのくらいか調べてもわからないワケ。

日本のコーヒー消費量は、ほぼ輸入量と同じである。なぜなら、国内産のコーヒーがあるにはあるのだが、量としては無視できるほど少ないからである。

さて、日本のコーヒーの輸入量はどのくらいか。

ざっと調べたら、最古で1877年の記録。記録があるところがすごいな。

1877年 18トン


すごい、まだまだチョンマゲを結ってた時代にもう18トンも輸入している!
ちなみに1877年は明治10年で、そのころって言うと、西郷隆盛と新政府が西南戦争してた。そんな時代に18トンのコーヒーが消費されたわけだ。すげえ。

その後、どんどん輸入量は増えていき、レギュラーコーヒーが輸入自由化された1970年にどーんと輸入量が増えた。

1970年 8万トン


現在と同じ水準である40万トン近辺になるのは2000年ころである。

2000年 38万トン


2009年の実績では、39万トンである。



さて、その中のスペシャルティコーヒーの割合はどのくらいなのか。
非常に気になるところである。

ところが、ぐぐってもなかなかちゃんとした数字になっているものは無い。
おそらく、全輸入量の1%あるかどうかというところのようだ。

そこで、なんでスペシャルティコーヒーの統計が無いのかを推測。

1.スペシャルティコーヒーって定義がそもそもあいまい
SCAJでは基準を定めているが、それが官能評価なため、イマイチ誰でも納得できるような客観基準となっていない感がある。たぶん、スペシャルティコーヒー認定機関が認定してシールでも貼らない限りこの問題は解決しなそう。

2.あんまり興味ない
スペシャルティコーヒーというカテゴリが消費者にはまだまだ浸透していないので、売る側もそれほど気にしてない。美味しい豆を輸入しようとして、それがたまたまスペシャルティコーヒーの定義に当てはまるとしても、それをそれとして認識していなければ、統計に乗らないもんね。これは地道な啓蒙活動が必要だね。

3.そーゆーんじゃない
スペシャルティコーヒーは、ざっくり言うと風味豊かで良質の酸と甘みがあることである。それを楽しむには、最近決まったようなルールがいっぱいある。しかし昔ながらのコーヒー屋さんは「ウチはそーゆーんじゃないんだ」と一蹴である。スペシャルティとして通用する豆を使いながらも、そーゆーんじゃないという理由でスペシャルティと名乗らない豆がたくさんありそうだ。


スペシャルティコーヒーというのは、まだまだこれからんなんだろうなあ。がんばろう。




・・・結局、日本のスペシャルティコーヒーの輸入量がいったいどれだけなのかわからず終いなんだけど、だれかご存知の方がいらっしゃったら教えてください(_)
posted by ホゼ at 22:39 | Comment(7) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月07日

エチオピアが日本を提訴

コーヒー豆:名称巡りエチオピア政府と業界団体が法廷闘争

 コーヒー豆「シダモ」「イルガッチェフェ」は商標か、それとも単なる地名か? エチオピアと業界団体「全日本コーヒー協会」(東京都中央区)の対立が法廷闘争に発展している。5日、知財高裁(中野哲弘裁判長)で第1回口頭弁論があり、エチオピアは「欧米でも商標登録されている」と主張した。協会側は取材に「価格高騰につながる」と反論している。



毎日JPの記事である。


対立の構図は、プレミアムをつけたいエチオピア政府と、価格上昇を嫌う協会、である。
エチオピアはすでにヨーロッパ諸国、北米での商標登録を成功させている。お次はアジア最大のマーケットである日本で、というところか。




以前、スターバックスがエチオピアの商標登録に妨害、というニュースがあり、気になっていた。

【ニューヨーク/米国 27日 AFP】開発途上国とのフェアトレード(公正な貿易)を標榜する米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks Coffee International)に、エチオピア産コーヒー豆3種に対するエチオピア政府の商標出願を妨害したという疑惑が持ち上がっている。同社はこの疑惑を否定すると同時に、商標出願は双方にとって不利益になるとして、エチオピア政府に理解と協力を求めた。

AFPの2006年10月の記事であるが、このときの構図がまったく今回の日本と同じである。
販売価格上昇を狙うエチオピアと、それを嫌うアメリカのコーヒー協会の対立である。協会にはもちろんスターバックスも含まれ、そのスターバックスが反対の急先鋒だったということだ。


しかしアメリカでの話は協会側が折れることで決着した。つまり商標として登録できたということだ。


メディアはこぞってエチオピアに好意的だ。
値上げに繋がる活動など潰してしまえというスターバックスは、貧困にあえぐ生産者の敵だ、という論調である。
しかし、スターバックスはお金だけを考えてそんな反対をしていたのではない。
※もちろん高騰されちゃ困るだろうが、たかがエチオピアの価格が少し上昇したところで倒産するわけじゃないだろうから、価格だけが理由ではないというのは間違いない

これを読んでいただきたい。

スターバックスが倫理的消費の支持者たちと対立したのはこれが初めてではない。スターバックスは、フェアトレード・ブランドのコーヒーを大量に販売しているが――フェアトレードのコーヒー豆を北米で最も多く買っているのはスターバックスだという――こうしたフェアトレード支持者たちのお墨付きなしのコーヒー豆もたくさん買っている。その理由の一部は、こういう人々が世界の各地で適用する基準を同社が疑問視しているということだ。同社は、市場価格より高い値段を農民たちに支払うというフェアトレードの戦略が、貧困削減にいちばんいい手法かどうかという点すら疑問視している。スターバックス自身は、CAFE (Coffee and Farmer Equity) という手法を好んでいる。これは技術支援とマイクロファイナンスの混合によってコーヒー農家を支援する手法だ。

山形浩生氏のウェブページから抜粋

スターバックスのコーヒーは確かにまずいが、ハワード・シュルツの考え方は立派だ。
まずいコーヒーに相反して、スターバックスがやっていることはあんまりマズくはないことが多い。


生産者は正当な報酬を手にするべきだし、消費者は高品質なコーヒーを適正な価格で楽しみたい。あちらを立てればこちらが立たずであるが、それでも生産者側が不利なゲームをやっていたのは間違いない。しかしそれを無理に法律の力で値上げしていくというのはこれまたゲームのルールとしていかがなものかと思う。
良いものには相応の対価を支払う、それが大人のルールである。同じものにラベルを一枚多く貼り付けたから、余分にお金を払わなきゃならないとなると、そりゃ反対したくなるのもわからなくは無い。


今回の騒動で損をするのは消費者だけ、ということにならなければいいのだが。
posted by ホゼ at 09:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

GAPとH&Mとユニクロと・・・ソバ屋とカフェ。

GAPが自らの業態を指して発明した言葉「SPA」。日本語訳は「製造小売業」である。


野村総研の用語解説ページから引用させていただくと、

 SPAとは、ファッション商品の企画から生産、販売までの機能を垂直統合したビジネスモデルで、日本語では「製造小売業」と訳されます。
 SPAの由来は、1986年に米衣料品大手ギャップの会長が自社の業態を指していった“Speciality store retailer of Private label Apparel”の頭文字の造語です。


だそうだ。



アメリカ最大のアパレルチェーンであるGAPは、同時に世界最大でもある。追うのはH&MとZARA、日本各地に店舗数が増えてきたのでおなじみだと思うが、こちらはヨーロッパ勢である。アパレル業界で世界規模の成功をおさめるには、SPAという業態でないと難しいようだ。
日本で大成功のユニクロも、同じSPAという手法で急成長した企業である。


SPAの良いところは、ざっくりと言うと
 ・中間マージンのカットなど低コスト
 ・顧客のニーズを的確に掴み、マッチした商品を提供
 ・企画から販売までのリードタイムの短縮
である。


さて、なんでこんな話かと言うと、日本には江戸時代からあるソバ屋こそ、SPAを体現した商売じゃないかと思うのだ。
もちろんソバ屋はアパレルじゃないし、このような手法を取り入れた動機も違うだろうけど、手法はよく似ている。

ソバ屋は玄ソバを仕入れて、自分のところで打つソバに合うように挽き、それを手打ちし、材料が出来上がる。お客から注文がくればそれを注文に合わせて調理し、提供する。
GAPがカシミヤのセーターを売ろうとして、その原料(羊の毛)から吟味して購入し、生地を作り、縫製し、販売するのと同じだ。
コストを猛烈に下げられること、顧客に対して小回り効くということ、売りたいものをすぐ作って売れるということが良く似ている。

現代のソバ屋で、石臼で挽いて製粉してますなんてところが少ないのは、それだけ分業になっているからで、好みの挽き方で挽いてくれる業者があるし、タネの天麩羅も下ごしらえしたもの納入してくれる業者がいたりして、ソバ屋は揚げるだけなんてお店もある。
アパレルも同じように分業になってしまって、それはそれで良いこともあるのだが、GAPがそのデメリットの部分を潰そうとして昔に戻ってSPAというスタイルで成功するに至り、製造小売という業態が再び日の目を見たということだ。



さて、カフェというのはどっちかというとソバ屋の手法を真似しやすいほうで、がんばれば生豆を買いつけて、自分で焙煎して、挽いて、抽出して、お客様に提供するということができる。
自家焙煎をしているカフェがその形態だ。
スターバックスは数店舗しかなかった頃に、豆を買うのをやめて焙煎を始めた。ヴィヴァーチェも、豆を買っていたのは数年だけである。ドトールは焙煎だけでなく、コーヒー農園も持つに至った。
カフェが品質を高めてコストを下げようと思えば、やはり製造小売になっていくのだろうか。
もちろん、自家焙煎店が大チェーンばかりというわけではないが、日本の二大カフェチェーンのスターバックスとドトールが、どちらもカフェからロースターへ転身した会社だというのは、暗示的である。



まだ開業していないのに先を考えるのは鬼に笑われそうだが、どうしても先を考えるとロースターにならなければならない、と思う。
posted by ホゼ at 13:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月30日

デザインの力。

なんかどっかで見たようなタイトルの記事だけど、世の中にはすごい才能を持った人がたくさんいるわけで、その中にはデザインの才能がすごい、という人も、やっぱりたくさんいるわけだ。


昔のテレビは4対3の比率で、今のテレビは16対9。
黄金比というものがあって、これは近似値で1対1.6。
普通の紙(A版とかB版)は1対1.41だし映画のスクリーンは1対1.66とか1.85とか。
普通、平面にデザインするって言ったら、だいたいはこんな比率が落ち着くのかな、と思うよね。



でもポーランド生まれのMichal Syczさんはそうは思わなかったようで、このページに載っている中には思わずスクロールが止まらなくなるデザインが紹介されている。

それがコレ。長くなるのを承知で載せちゃう。



長い画像.jpg


途中のまっすぐに降りてるオレンジの線の「間」が最高!





いま、移動カフェの準備をしている真っ最中なんだけど、頭を悩ませているのがロゴとかのデザイン。
自分ひとりで考えていると煮詰まっちゃうけど、ウェブで探せばこんなにも素敵なデザインが見つかるわけで、いろいろと勉強してカッコイイ(カワイイ?クール?どんなだろ)ロゴをデザインしないとな〜
タグ:デザイン
posted by ホゼ at 12:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

「渋カフェ」を読んだ

渋カフェ」という本を読んだ。

渋カフェ.jpg


出版社の説明によれば、

どちらかといえば渋い感じのカフェだったり、喫茶店だったり……略して「渋カフェ」

だそうだ。
こだわりのあるカフェをジャンル別に紹介している本。
そのジャンルをはじめのほうからいくつか紹介すると、

眺めのいい店
一人で篭りたい
ゆったり空間
一軒家
 :
 :

となっている。あと特徴的なのは、昭和ゴージャス、とか、看板猫のいる店なんてのもある。
つまり、個性的な店を紹介するってことで、スターバックスやドトールのようなチェーン店の対極にあるカフェがズラズラと出てくる。
全部で112軒とかなりのボリュームだが写真が多く文章が少ないので、のんびり読んでも、スターバックスのすわり心地のいいソファでダブルトールラテを飲みながら30分くらいで一読することができるだろう。



ここに紹介されるカフェは、二通りある。
ひとつは、個性を出そうなんて思ってもみなかったところで個性的になってしまってる店、もうひとつは、個性を出そうとして個性的になっている店である。

たとえば、ポールバセットは、そのカフェ自体に仕掛けは何もないが、あのポールバセットの店という特徴が、ほかのカフェと比べたときの最も重要な差別化となっている。(この本には出てきません。あしからず)
こういう店をカテゴライズするのは難しい。あえて言えば「有名人の店」というカテゴリになるのかも知れないが(そして同じカテゴリにデルソーレ※横山千尋氏やドゥカフェ※波多純子氏が入るのかも知れないが)、かと言ってそういうカテゴライズは無意味だろう。
もうひとつの、個性を出そうとして個性的になっている店というのは、たとえば「和カフェ」(この本のジャンル分けの一つだ)などの形態が特徴になっている店だ。これはツライ。なぜならそこに行かなければならない理由が希薄な上に、似たようなカフェができればすぐに目移りされ、あるいは飽きられてしまうだろうと容易に想像できるからだ。
カフェが「和」である必要が無いのだ。
(逆にカフェが「ポールバセット氏の」店である必要は、おおいにある。なぜなら彼は世界で最もウデの良いバリスタの一人であるからであり、もちろんのことその店のエスプレッソがまずいわけはないからだ)

個性を出すというのは、出そうと思って出るわけじゃなく、顧客にとって良かれと思うことをやり続けると、それが個性になるのだと思う。
だから、スターバックスもそれはそれでアリだろうと思う。いつ行っても若いにこやかな従業員が淹れてくれたあまりおいしくないコーヒーを、ふかふかのソファに座って飲むことができる。1時間も本を読んでても店員の目を気にすることもない。シアトル系カフェであり日本にエスプレッソ(ベースのドリンク)を根付かせたスターバックスの真骨頂は、コーヒー以外のところにあるワケだ。

コーヒーが好き、和テイストが好き、だから和カフェ。
コーヒーが好き、○×が好き、だから○×カフェ。

世の中、そういうカフェが多いような気がしてならない。そしてそういうカフェが「個性的」などとメディアに登場したりクチコミで評判になったりするが、はたしてその「個性」は10年後も色あせないのだろうか。
posted by ホゼ at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

外食産業の市場規模は横ばい?

カフェの市場規模ってどのくらい?



グーグル先生に聞いてみたら、こんなページを紹介された。

日本貿易振興機構(ジェトロ)
日本の外食産業市場調査


リポートはちょっと古くて2004年なんだけど、このリポートの13ページに興味深い表がある。
1982年をピークに、カフェ(喫茶店)の市場規模は下がり続けているのだ。2001年時点でその割合はピーク時の67%!びっくりだ!

スターバックスやドトールは成長、個人店が淘汰という流れで、これはその他の外食産業に共通するキーワードだそうだ。個人店に逆風の時代ってことか。


さて、このリポートからは次のようなことが読み取れる。(※カフェに関して)

・チェーン店が今後も伸びる
・独自性や特色が無いと淘汰される
・成長市場とは言えない
・とは言え新規参入にチャンスは無くも無い




さて、もうひとつ、外食総研というところのリポート。

19年度の外食産業市場規模推計というリポートだ。


大雑把に見ると、横ばいなんだなこれが。どの業態も横ばい。多少の上下はあるにしても、ここ数年ほぼ横ばい。



開業率約6%、廃業率約9%の裏には、ほぼ横ばいの市場の中で、大手チェーン店が増殖し、小さな個人店が廃業しているという構図が読み取れる。


大手チェーン店は、当たり前だがオシャレなカフェスタイル、イマドキな感じだ。それに対して昔ながらの喫茶店は古臭く、店主も高齢化、ニーズにマッチしなくなり収益が悪化してくれば、ハイサヨウナラとばかりに店を閉めてしまっているのだろう。


ということは、だ。


喫茶店市場がどんどん小さくなっていってるんだから、カフェ市場はそのぶんも吸収してどんどん大きくなっているはず!
喫茶全体の市場が横ばいならカフェ単独の市場は拡大しているのは間違いない!


と素人が考えてみた。・・・けど、そう間違ったハナシじゃないぞきっと!
posted by ホゼ at 13:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

廃業率、2位。

同じ目標を持つカフェトキワ荘に、カフェは継続性が厳しいというような記事があった。



以下引用。

あくまで聞いた話なのですが、
カフェ開業後に継続して経営できている確率はかなり低いそうです。
(中略)
飲食の中でもカフェは比較的開業しやすく、
その分うまくいかないケースも多いとのこと。




業種別で見ると、ITがもっとも開業・廃業率が高いそうだ。数じゃなくて率ね。
手に職系だし、開業資金が少なくて済むし、独立時にクライアントを引き継いで、とか前の会社から下請けして、とか、とりあえず仕事に困らんというところが開業率の高さを支えているようだ。
しかし、世の中甘くないもので、廃業率もずいぶんと高い。
そして飲食店、これも開業・廃業率が高い業種である。

ちなみに開業・廃業ともに率が低いのは、素材製造とか農業とか。
言われてみると、敷居が高くて参入しづらそうだ。


<参考:2006年 業種別開業・廃業率>
j1206000.png


j1207000.png



その中でカフェ。廃業率2番手につけている飲食店。しかも不況。しかも地方都市。



がんばれ、自分!
posted by ホゼ at 22:10 | Comment(1) | TrackBack(2) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月04日

株式会社にするか、個人事業主で行くか、それが問題だ

三つ前のエントリが、カフェ開業が失敗したらどーなるんだろ?という話で終わっていたんだが、その続き。


もし成功したら、毎日楽しいうえに金持ちになる。幸せだ。
うん、これはいい。成功しようじゃないか。


でももし失敗したら?
失敗が怖くてアントレプレナになれるもんか!と言いたいところだが、それは強がりってもんで、誰だって失敗はコワイ。

だって失敗したら、家族が路頭に迷って、借金が山のように残って、夜逃げして挙句の果てにホームレスになってしまうんだ!





・・・本当かい? それが本当ならそりゃ失敗はできないけども、本当に身ぐるみはがされてホームレスにならなきゃなんないの?




まわりには意外と「あの人、昔は商売やってたんだけど失敗してねぇ」という人がいる。もちろんホームレスじゃなくて、普通の勤め人だったりする。
もしかしたら、商売をやったことない人には知られてないだけで、失敗しても案外ダメージは少ないんじゃないだろうか?そうでなければ、日本の開業率(日本中の企業の中で、今年新規に営業を始めた企業の割合)が約5%というのは説明がつかない。だって、100社のうち5社が新規に開業してるんだ、つまり社長が20人いたら、そのうち1人は今年社長になった人ってことだよ。失敗したらホームレス、なんていう賭けにベットする人がそんなに多いとは思えない。



そこで、もし失敗したらどうなるかを真剣に考えてみた。もしかしたら失敗を必要以上に怖がっているのはただの取り越し苦労なだけで、たいしたダメージがないかも知れないからね。



まず、調べたのは、お店が利益を出すことができずつぶれてしまったら、言い換えれば赤字経営を続けてたけど資金繰りがつかずに店を閉めざるを得なくなったらどうなるか、ってこと。
食中毒で店を閉めることになったり、違法なことが発覚して営業停止になったりという例外はこの際考えないこととする。


もしお店が株式会社になっていれば、出資金がすっ飛んでくだけで、それ以上に誰かにお金を取られることはない。社長(つまり自分だ)が個人で借金しなければ、会社がつぶれたら会社の財産が無くなっちゃうだけだ。
お店が個人事業だった場合は、責任の範囲がすこーし広くなる。家賃をためこんで、掛け買いの支払いができなくなって、お店に一銭もなくなって店を閉めたら、未払いのぶんは事業主(つまり自分だ)が責任をもって払わなきゃならない。でも家賃なんかは保証金があるから、相殺できそうだね。未払いの買い掛けはそんなに大金じゃないだろう。これもどうにかできそうだ。

本屋の立ち読み&図書館での調査の結果、もしお店を閉めることになっても、今持っている家屋敷や親兄弟の財産まで誰かに狙われることはなさそう、という結論に達した。

というわけで開業が自己資金だけで賄えた場合は、店を閉めても開業資金が飛んでくだけってことになる。
店を閉めてあらかた整理できたら、また勤めに出るなり、最悪バイトするなりして働けばいいわけだ。開業資金は経験や思い出を買ったと思えばいい。

意外や意外である。実際にはたいしたダメージは無いじゃないか。お店を一個つぶしたところで、ちっとも路頭になんか迷わないし、ホームレスになんかなりっこない。

もちろんこのブログ主(申し遅れましたが、カプッチオと申します)開業資金が全額自己資金でまかなえるわけは無い(ブログタイトル参照)ので、今回はどっかから借りるということになるのだが、借り先が親の場合は「ごめん、死ぬまでにすこしずつでも返すよ」ということにして、頭を下げることでなんとかなりそうだ。友人やパトロンからお金が出てきていた場合は、自分の生活がなんとかなる範囲で、できるだけ早く返そう。国や地方公共団体から借りていた場合は、保証機関があるはずなので、返せなくなってしまった(事業を継続できなくなった)場合は保証機関にお願いすることになる。
そして後片付けが終わったら、親や友人から借りたお金を返済するために勤めに出るかバイトを・・・以下同文である。

つまり、あっちこっちで頭を下げなきゃならなくなりそうだが、借金して始めたからといって、やっぱりホームレスになっちゃうってことは無いんだ。





なんだ、開業するってそんなにハードルが高いことじゃないんだな。なんだか勇気がわいてきた。
posted by ホゼ at 00:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | タメになること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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