2014年01月18日

コーヒーを美味しく飲むには

えーっと、コーヒーを美味しく飲む方法です。

このブログを読んでる人は、もう耳にタコな話かもしれません。

このブログでも、淹れ方についてそれっぽい記事を書いたことがあります。しかしそれはそれとして、ちょっと書きたいことがあるのです。ひとりの消費者として、コーヒーはこうしたほうが美味しく飲めるんですよと。

◆   ◆   ◆


コーヒーを美味しく飲む方法というのは、もう昔っから各種メディアやインターネット上で紹介されているし、論じられている。出尽くした感がある話題であり、それを大上段に構えて「コーヒーを美味しく飲むには」なんてブログ記事を書くなんて今更感が激しいことこの上ない。
いつも巡回するブログやサイトを見ても、大なり小なり取り上げ方に差はあれど、たいていのコーヒー関係のサイトではおすすめの淹れ方を紹介している。長年の経験による方法、最新の機材や淹れ方の紹介、それらを読んで、なんとなく平均を取れば、それなり以上に美味しいコーヒーが淹れられるんではないかと思う。

そこで「コーヒーを美味しく飲むには」なんて二番煎じもいいとこだ!蛇足!なんて声が聞こえてきそうではあるが、まあそこはほら、ビバ!ロングブラック!的コーヒーの美味しい飲み方ということで少しの間、お付き合いください。もしかしたら、目からウロコの新しい発見があるかも!?(効果には個人差があります)


まず、なんでこの記事を書こうかと思ったなんだけど、よくあるタイプの「コーヒーの美味しい飲み方」を読んでいつも不満に思うことがあるんだよね。それは「今それ聞いても役に立たねーよ!」ってこと。
だいたい、僕はズボラであり、めんどくさがりである。たとえばコーヒーを飲もうと思ってふと「コーヒーってどうやって飲んだら美味いんだろうなあ?」ってグーグル先生に聞いてみるタイプだ。そのときにこんなこと言われても、時すでに遅しなんだよね。
(以下に出てくる僕は「僕(仮想)」ということで、ただのコーヒー消費者であるとします)

「家でコーヒーを淹れようと思ったときにふとグーグルで美味しいコーヒーの淹れ方を検索した結果の上位に出てくるサイトでよく見るタイプのアドバイス(と、それを見た僕の反応)」
・一人分120tで、コーヒーの粉は10gです(←ハカリが無い、あるいは出すのが面倒くさい)
・お湯の温度は92度(←温度計がない)
・軟水で(←どうやって調べるんだよ)
・購入してから2週間で飲みきりましょう(←いつ買った豆かすでにわからなくなってる)
・ペーパードリップなら、中粗挽きで(←中と粗の中間が微妙でわからない)
・口の細い専用のポットで(←持って無い)


書いてるとキリがないのでこのへんで紹介を終わりにしたいが、結局こういうことというのは「今飲むコーヒーを美味しく淹れるために」という場面で知ってもたいして役に立たないのだ。
もちろん、これから器具をそろえてコーヒーを買っていつか美味しく飲むときに最高の状態で飲みたいという方には、非常に役に立つ。それはわかる。しかし、ズボラでものぐさな人が「どれどれ?」って検索したときにこんなこと読んでも時すでに遅しなんだよ。

というわけで、ズボラでものぐさなアナタへ朗報です。今飲むコーヒーを少し美味しくできる方法をば、お教えいたしましょう。読んでコーヒーを飲みたくなったら、まさに今、役に立ちますよ。素晴らしい。
(なお、以下一杯分のコーヒーを淹れる手順を紹介しています。もし二杯分以上の場合は、適宜読み替えてください)

まず、いつも淹れるように器具などをそろえよう。
このときに注意したいのは、美味しく飲むためにはいつも通りじゃちょと力不足だってこと。
いつも飲むカップがシブなどで汚れてるとか、フチが欠けてるとか、惰性で手前にあったカップを持ってきたとか、そういうのはダメ。美味しく飲むんだから、いいカップで飲もう。
客用のとっておきのがある? じゃあそれで飲もう。 なにかのロゴかなんかの入った非売品のカップを飾ってる? せっかくだから使おうよ。 箱に入ったやつがあったっけ? 出そう出そう。新しいのおろしてみよう。 同じコーヒーを飲むんでも、いままでとは違う気分に(しかも、いつもよりもすごく「いい気分」に)なるに違いないから。
それと抽出器具。ペーパードリップなら、(1)ペーパー (2)ドリッパー (3)カップ これだけしかない。しかないけど、ここにひとつ工夫をする。(4)清潔なスプーン(ティースプーンでOK。あれば計量用のスプーン)と、(5)小ぶりのカップあるいはコップ、それと、(6)それらを載せるトレイまたはお盆あるいはテーブルクロスなど、を用意する。

これで抽出するための道具はそろった。配置はこうだ。

あなたがコーヒーを飲む場所(デスクかもしれないし、ソファの前の小さなテーブルかもしれない。ダイニングかも、庭に置いたガーデンテーブルかもしれない。とにかく、くつろいでコーヒーを楽しめる場所であればどこでも!)に、いま書いたものをセットする。お盆(トレイ、テーブルクロス)の上に、ペーパーをセットしたドリッパーと、スプーン(これは2本あるとなおいい)、小さなカップかグラス、そして今日のコーヒーを楽しむためのカップを置く。バランスよく、きれいに配置しよう。

次に、コーヒーを楽しむための準備をする。
コーヒーを飲むにはコーヒーと口(と胃袋)があればOK、というような単純なものではない。いや、飲むにはそれで事足りるのかもしれないが、楽しむためにはもうちょっとだけ、工夫が必要だ。
まず、食べるかどうかは知らんが軽くつまめるものを用意する。
今淹れるコーヒーが軽い焙煎であっさりした風味なら、フレッシュなフルーツを切ったものやドライフルーツなんかいいね。フルーツのタルトなんかあるといいけどちょと無理か。レアチーズケーキ・・・これも無理か。食品のストックにフルーツの缶詰(ありがちなのは桃カンだ)なんかない? そういうのがあれば、先に用意しておこう。
もし強い焙煎でしっかりめの風味なら、チョコやミックスナッツ、ブラウニーなんかない? ガトーショコラなんか最高だけどこれも急には無理か。大福や羊羹なんかもかなり当たりだからオヤツにしようと取っといたのがあれば出してみよう。
しょっぱいものでもいいんだけど、やっぱり甘いもののほうがシアワセ感が出るよね。コーヒー飲んでるときにちょっと口に入れたいな、って思う(か思わないかはその時次第だが)、そのときにわざわざ席を立ってオヤツを取ってくるのはせっかくのコーヒータイムに水を差すようなもの。甘いものを少々、手元に置いておこう。そのときに大事なのは、やっぱりちゃんとしたお皿にあけること。カップに気を使ったんだから、こっちにもね!

はい。ここまで準備してやっと抽出する運びとなる。長かった。手間がかかった。しかしここからは超特急である。お手軽簡単である。ちょっとだけ、気を付けることがあるけれども、それすらここまでの準備にはたいた労力からすれば「たいしたことない」ことだ。

そのコーヒーはいつ買ったんだろう? 銘柄は、そう、パッケージに書いてあるね。保管の状況は適切だったかな? 前回飲んだときにはどんな印象だったっけ? とまあ、ここが深淵なる抽出のラビリンスの入口となるわけだが、そのラビリンスですらいともカンタンにスパっと解決できてしまう方法がある。いくつかのチェックポイントさえクリアすればね。

まず糸口を探そう。いちばん大事なのはこれ、「そのコーヒーは美味しいヤツだったっけかな?」である。
記憶が確かなら、これは(a)この世のものとは思えないほどサイコーにイカしたコーヒーだった (b)味は記憶にはないがマズくはなかったぞ (c)えーっと、スーパーかどっかで買ったんだっけかな、好みじゃない味だった わけであるが、それぞれに応じて淹れ方を変えてみよう。
(a)の場合は、なるべく高温のお湯を使い、すこし速めに抽出してしまおう。
(b)の場合は、高温のお湯で、すこしゆっくりめに落としてあげる。
(c)の場合は、すこし冷まし気味のお湯で、さーっと出してあげよう。
そうすることで、(a)は美味しいところを伸ばしてあげることが、(b)はそのコーヒーの成分をちゃんと出してあげることが、(c)はあまりイヤな部分をカップに落とさないことができる。
・・・という、3パターンの抽出方法のどれかを選び、実行することで「自分の好みを反映させた抽出方法で、そのコーヒーをより自分にフィットさせることができた」という何やらプロっぽい雰囲気も満喫できる。

次にコーヒーを実際に抽出するときに計量カップもハカリもいらないマル秘テクニックをお教えする。
初めてのレギュラーコーヒーの抽出でない限り、なんとなく「こんくらい」という粉の量とお湯の量はあると思う。それを踏まえて、計測器具を使わずともすこーしだけ美味しくすることができるコツがある。
ここで役に立つのがティースプーン。ティースプーンで豆を掬いミルに入れるか、あるいは挽いた粉のパックからティースプーンで必要量を掬う。いつも通りに掬ったら、あとふた掬いする。要するにいつもより多めにコーヒーを使うのである。
優雅な手つきで(ガサツにやっちゃダメだ、ここも雰囲気を重視してあくまでもプロっぽく振舞おう)ペーパーの中に必要と思われるより少し多めのコーヒーの粉を入れたら、抽出していく。ポットがなければヤカンでもいい(淹れにくいけど)。ここも優雅な手つきでやりたいのだが、これにはちゃんと意味がある。特にヤカンなんか使うとお湯がドバーっと出てしまうわけだが、優雅にやろうと思えばヤカンでもチョロチョロ出すことができる。それが狙いだ。
そしてカップの中の液体がいつもより少ないところで、あらかじめ用意してあった小ぶりのカップまたはグラス(覚えてる?用意したよね?)に受けかえてドリッパーをカップから外す。あら素敵。プロっぽい。

もちろんここまでの作業で粉やお湯などがこぼれたりした場合は、ちゃんと拭き取ってください。そういうとこ、大事ですよ。

で、カップの中には濃いめの液体が入ってるわけ。
これ、なんで濃いめにしとくかというと、ドンピシャの濃度に出すのはやっぱりハカリとか必要なんだよね。粉の量に対してカップに入る液体の量の多少が前後10%程度でないと、狙い通りの抽出にはならない。となると、やっぱりハカリが必要。しかしながら、それよりもうんと濃いめに落とすということなら話は簡単だ。想定しているところより全然濃くていいわけだから、ハカリなど必要ない。
もちろん、逆にめっちゃ薄く出すっていうのもハカリが必要ないんだけど、薄いコーヒーを濃くするのは非常に難しいけど、濃いコーヒーを薄めるのは簡単なんだな。だってここにお湯あるし。

というわけで、抽出し終わった濃いコーヒー、これを好みの濃度になるようにお湯でうめていく。お湯を少し注して、ティースプーンでかきまぜる(ここで二本めのティースプーンが役に立つんだね!)。ちょっと飲んで濃ければもう少しお湯を注す、の繰り返し。
美味しいと思うコーヒーなら濃いめでお湯を注すのをストップ、あんまり好みじゃないならすこし薄くなるまでお湯でうめて飲むといいかも知れない。ま、好みなんだけど。
自分用であれば、ちびちびとやりながら、少しずつ濃度を薄くしていって風味の変化を楽しむのもいいね。むしろ、そうやって飲むことがなんだかサレオツな感じがするのは気のせいではあるまい。

抽出した道具は、準備したときと同じようにきちんと並べておく。あとで片づけるときに、ぐちゃっと乱雑においてあるんじゃ、気分が台無しだからね。そして引っかけて倒したりしないように、すこし離れたところに置いておこう。キッチンまで戻してもいいね。

そしていよいよ、コーヒーを楽しむ時間がやってくるわけだ。
甘いものをつまみながら、自分の好みにあわせて抽出テクニックを駆使した最高のコーヒーを飲もう。
いいカップで、小ぎれいに盛り付けた甘いものと一緒に、自分好みなコーヒーを飲む幸せ。
もし何かの作業をするなら効率アップ間違い無し、もし読書しながら飲むならその読書タイムのクオリティアップ間違いなし、もし気分転換のためだったとしたら素晴らしい気分になること間違いなし。

以上、ビバ!ロングブラック!的「コーヒーを美味しく飲むには」でした。パチパチパチ。


◆   ◆   ◆



コーヒーを飲むということは、その雰囲気も楽しむということなのです。
最高級のコーヒー豆を購入して、目を三角にしてきちんと計量してタイムを計って細心の注意を払ってコーヒーを淹れることも、それはそれで正しいと思うけど、てもとにあるコーヒー豆を使ってできる範囲で気を使ってあげることで、計測機器を使わずとも美味しいコーヒータイムを過ごすこともできるのです。
どれが正解ということはありません。みなさんも自分なりに「いつもよりも美味しいコーヒーを飲む」ためにすこーしだけ手間をかけてあげてください。高品質の豆を取り寄せたり、ハカリやストップウォッチで計測する手間をかけるのもいいですし、それらを準備することができなければ、それ以外のところで知恵を絞って手間をかけてあげましょう。その手間の分だけ、コーヒータイムはきっと美味しくなりますよ。
posted by ホゼ at 09:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。