2011年09月01日

移動カフェの始め方! 車両の準備編

移動カフェをやるには、人と車と場所が必要です、という話の第二弾。今回は車の話。


移動カフェ用の車のキーワードは四つ。
1.壊れないこと
2.目的に見合ったサイズよりちょっと大きいサイズ
3.見た目に移動カフェっぽいこと
4.お値段がそれなりに安いこと


では最初から解説していこう。

まず壊れないこと、これ大事です。移動カフェの場合、どっか出向いて開店するわけで、たどり着けなければお休みになるわけだ。そして修理に出すとなると車が戻ってくるまでお休みが続く。その間お金は入ってこないし、用意した食材も無駄になる。
つまり、ポンコツはやめとけってこと。
移動販売の場合、そもそも「その場所にいつもあるわけじゃない」のがデフォ。お客さんはいつだって、あそこに移動カフェが「いる時がある」と思っているわけ。毎週何曜日に来ますよとアナウンスしても大抵のお客さんはそんなことを覚えてくれるわけもなく、移動カフェの営業日は「たまたま今日はいた」と認識する程度である。何回かそれを見るうちに「ヨガ教室の日は移動カフェがいる日だ」とか、自分の別のスケジュールに合わせて記憶してくれるようになる。
しかしその特定の曜日にアクシデンタリーに休んでしまったらどうなるか。
「あれ、ヨガの日なのにいないわ。てことは不定期に来るのね」と思われても仕方ないだろう。営業予定日には這ってでも行くというのが移動カフェの基本である。それは、固定店舗が「いつでもそこにある」というのと同じことなのであるわけで、それが車両のせいで不定期になってしまうという事態は、できるだけ避けたい。

次に、車のサイズが重要だ。
最もよく使われる車は、軽のワンボックスだ。
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こんな感じの車である。
維持費が安い、国産でトラブルが少ないなどのメリットがある。
しかし、いかんせん狭いというのがあるので、こーゆー車を使う人も多い。
43.jpg
ホルクスワーゲンのタイプUである。信頼性は微妙だが雰囲気がよく、見た目より中が広い。
さらに大きいものだとこーゆータイプもある。
images.jpg
このくらいの小型トラックになると、中で立ったまま作業できるし、大型の厨房機器も入れられる。
というわけで、何をやりたいか、ということで車のサイズは変わるわけだが、自分がやりたいことに対して少しだけ大きめがいいと思う。
逆に言えば、車のサイズに対してパンパンの作業内容を求めるよりも、余裕をもって作業できる範囲にとどめたほうがよろしい、ということである。

軽ワンボックスより小さい(ミゼット、ルノー4、オールドミニなど。あまりこのクラスはいらっしゃらないです)
→ドリンクはコーヒーを中心に展開は絞って、あとはすでにパックされている焼き菓子を少々

軽ワンボックス
→ドリンクはコーヒー紅茶ソーダなどラインナップを増やして、中で調理も可能、煮炊きもできるがフードを増やしすぎると狭い

VWタイプU
→調理もかなり増やすことができるので、ランチメニューなどフードを充実させても良い。ドリンクも幅広く可能、カキ氷やパフェなどスイーツの幅も広くなる

小型トラック
→オーブンを積んでパンも焼けるし、パスタをゆでる鍋も置けるし、なんでも来い。エスプレッソマシンはコマーシャルのマルチグループモデルだって置ける

というわけで、何をしたいか、あるいはどのクラスの車にするかで、だいたいバランスしてくると思う。この場合、小は大を兼ねることは無いので、ジャストか少し大きめの箱(車)が必要だと思ってください。

そして見た目の問題。
上の例のうち、ベストなのはタイプUである。なぜなら、移動カフェによく使われているため、街中にこれが停まってると「ははぁ、移動販売だな」と察してくれる人が多いのだ。
そのほか、アッシュバンなども良い。
f0136043_23415419.jpg
見た目で移動カフェと認識されるということは、余計にカンバンなどを出さずに済むということだ。ごちゃごちゃしないし、何より準備と片付けがラクだ。
そしてうまいことに、それらを模した日本製軽ワンボックスのドレスアップカーというものがある。これなら初期投資を抑え信頼性の高い移動カフェっぽい外観を、お手軽に手に入れることができる。(どちらも本物に比べると車のサイズが小さくなるのは仕方ない)
移動カフェはカフェの移動版である。つまり、固定店舗だったらどんな感じかというのを考えて、それの移動版を作るのである。固定店舗を作るときに「外見はどんなでもいいや、内装も別になんでも・・・個性とかいらないし見た目にカフェってわからなくてもいいよ・・・」なんて会議室みたいなカフェを作ることは無いわけで、同じように移動カフェを作るときにも内外装にはカフェらしさを持ちつつ個性が出なければならないだろう。

お値段は安いに越したことは無い。車両代がどの程度が妥当かというと、一日の予想売上×100を上限としたい。これ以下にしたほうが無難です。この場合の車両代というのは、改造費も込み、ね。
安くするためにはどうするか。値切るというのもあるだろうが、ものには限度ってものがあって、なんだってそんなに安くなるわけは無い。特に移動カフェ車は特注品なことがほとんどだから、安くするってのが難しい。
そこで固定店舗と同じ手を使うのだ。居抜きである。移動カフェをヤメた、あるいは移動カフェから固定店舗になった、そういう車両を探してみよう。コーヒー屋をやるのであれば、せめて飲食関係の移動販売車でないと困るけど、たとえば移動のパン屋さんの車を改造して移動のコーヒー屋にするのはそう難しくない。むしろすでに移動販売としての体をなしているというのがポイントだ。お金かからないからね。
そうでない場合、つまりイチから作る場合にどうやると安く済むか。ひとつはDIYである。とにかく自分でやる。車の塗装だってやればできる。ただし手間がかかるけど。
もうひとつはタイアップという手がある。Designed by hogehogeとか、Powerd by hogehogeという具合に外装に大きく書くから安くやってよ、ということだ。

こういう感じで車両を選んでみよう。居抜きでもいいし、ベース車を買うのもいい。まずは車を手に入れることだ。
そして手に入れたら、車を作ろう。保険所に行って、こう言おう。
「この車で〇〇を売る移動カフェをしたいのです。改造はどのようにしたらよろしいでしょうか」
保健所というのは親切なところで、手取り足取り教えてくれる。あとで自分たちが許可を出すわけだから、その基準をこと細かに教えてくれる。
よく「移動販売車作ります。申請が簡単に通るノウハウあります」などという業者を見かけるが、あれと同じことを保健所ではタダで教えてくれる。というか保健所で聞けば教えてくれることを業者が有料でコーチしていると言ったほうがいいだろう。
まず簡単な(本当に簡単でいい、フリーハンドでいいのだ)内装の図面を書いて、保健所に「これでどうすか」と持っていく。OKであればその通りに作る。もしダメな図面ならちゃんと「ここをこう直しなさい」って指導してくれる。
前回の話の中で作業はどのようなもので、どの程度の広さが必要で、どんな器具がいるのかということのアタリをつけてあるはずだ。
それらがおさまるように、図面を書けばよい。図面のOKが出るまで保健所に通おう(普通は悪くとも二回目でOKが出ると思うけど)。

お金を出せば業者が作ってくれます。お金が無いなら自作しましょう。
僕がネットで調べた範囲だけど、コーヒープラス焼き菓子、パフェなど簡単なデザートも、という程度で軽ワンボックスの内装を作ると50万くらいだそうだ。タイプUだと100万くらいらしい。ま、これは一例で、お金かければいくらでも高価になるけどね。
DIYで行く場合はどうか。軽ワンボックスで10万以下、タイプUでも20万もかければ立派な内装が出来上がる。安く上げようと思えばその半分でも可能だ。
(いずれも機器類は別途)

機器を載せたり降ろしたりしながら、現物合わせで作っていく部分もあるだろうから、事前に書いた図面と実際のブツでは少し違いが出ることがある(というか絶対に図面通りになんかいかないと思う)。
自信が無ければ出来上がるちょっと前(仕上げ前)くらいに一度保健所に持っていくのもいい。仕上げしてから「ここダメだよ」なんて言われるとショックだからね、直せるうちに見せてダメだししてもらってもいいだろう。

そして仕上げたら、保健所で営業の許可証を貰って車両の準備はおしまいだ。
あとは場所を探せば、晴れて営業できるんだ!
posted by ホゼ at 15:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移動カフェ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
現在、移動販売でクレープの営業を考えております。
自作での制作を考えておりまして、
こちらのブログにたどり着きました。
一度、直接ご連絡をさせていただきたいので、
上記のメールアドレスにご連絡をいただけますでしょうか。
お手隙の際で構いません。
どうぞ宜しくお願いいたします。
Posted by yoko at 2016年09月10日 16:32
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